学校給食プロジェクト

道内の小中学校で地産地消の給食が実現する事を目指し、1999年学校給食プロジェクトが発足しました。最初の活動は札幌市内で開催した「学校給食を考える市民学習会」。この中で美唄市にある学校給食センターの管理栄養士さんから、地元有志グループの活動により、学校給食での地場野菜の使用率が非常に高いという報告がありました。この後も学習会や市町村の給食センターの視察、またいくつかの学校では子どもたちと一緒に給食の試食をさせてもらうなどの活動を行なった結果、道内では自治体の取り組み、給食関係者の関心の有無、市民及び父母の働きかけにより、地域毎に地産地消率が大きく違っている事がわかりました。生産者、給食センター、父母の三者は地場食材の使用を強く望んでいるが、間を繋ぐ流通が無い為に実現しない地域も数多くありました。

 しかしこうした活動を続けるうちに、プロジェクトは食に関する重大な問題が横たわっている事に気がつきました。それは給食を食べる子どもたちを通して見える家庭の食の問題でした。教師、管理栄養士、給食調理員など給食に関係する人たちが異口同音に語る子どもたちの食の実態。揚げ物、肉類に片寄った食事、加工食インスタント食の多用、極端な野菜不足、家族バラバラの食卓、不規則な食事、欠食…。その結果給食現場では、魚、根菜の煮物、キンピラゴボウといったメニューの時に食べ残しが大量に出るという問題に悩まされていました。プロジェクトメンバーが子どもたちと一緒に給食を食べた際の聞き取りでも、食の問題傾向ははっきりと出ていました。しかも子どもたちの心や体に深刻な影響が出始めていたのです。

 プロジェクトではこの実態を踏まえて、学校給食は2003年をもって終了しました。

過去の活動内容

2003年
2002年
2001年
2000年

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